ヌーヴェル・ヴァーグ独特の世界は今もなお色褪せることはない。
たくさんのCinemaから生まれてくる、それぞれの物語。
“ワタシ”というフィルターを通したCinemaについてのエッセイを綴ります。
プロフィール
Author:sandsachi
2006年3月に出版社を辞め
フリーライター修行中。
試写会を中心に
Cinemaレヴューを更新。
ゴダールの映画
“気狂いピエロ”の
アンナ・カリーナ。
フランソワ・トリュフォーの
落とし子と言われる
ジャン=ピエール・レオ。
ヌーヴェル・ヴァーグな
世界に恋い焦がれ。。
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右目を手で塞いでみて下さい。
左目だけの視野で何が見えますか?
この映画のカメラアングルは出演者ではなく、
風景でもなく、左目の目線・視野だけなのです。
初めは戸惑ってしまいますが、
だんだんジャン=ドゥー(マチュー・アマルリック)と
同じ目線でストーリーと対峙することが出来ます。

人が生きている証とは・・・
自分のカタチある姿。
言葉を発すること。
それともウチなる心、感性なのか。
フランス版ELLE誌の編集長だった
ジャン=ドミニク・ボビー(ジャン=ドゥー)が42歳の時に脳梗塞で倒れ
ロックト・インシンドローム(閉じ込め症候群)という
耳慣れない病気にかかってしまう。
骨格筋が麻痺して自由が利かない体となり、
唯一、左目の瞬きだけが機能する。しかし意識は鮮明。
病気の原因は定かではないそうですが、
日本の3大死因とされている脳卒中のひとつ。
他人事とは思えない病気の1つです。

自由の利かない身体は潜水服を着たようだと表現する
ジャン=ドゥーは、さすが雑誌の編集長!と圧巻。
気が遠くなるような左目の瞬きで言葉のコミュニケーションを取る
懇親的な言語療法士アンリエット(マリ=ジョゼ・クローズ)に
プロフェッショナルを超えて深い人間性を感じました。
彼女が読み上げるアルファベットのイントネーションが
映画を観終わった後もずっと耳に残っているのです。

ジュリアン・シュナーベル監督はこの作品を
「死と向き合うことができるようにあなたを助ける道具」と
インタヴューで答えています。
自分が自分の死を迎え入れるための教本となり
いつも傍にいる愛する家族と、やり直すことのできない“今”が
どんなにかけがえのないものかを再認識させてくれました。
失う前に大切にしたいですね。
辛くて悲しい闘病生活の中に、妄想や想像力で光を見出してゆく
ジャン=ドゥーの生命力にも勇気づけられました。
映画で使われている音楽が私好みで監督と趣味が合うかも☆
♪ヴェルヴェット・アンダーグラウンド
♪「大人は判ってくれない」
♪「ロリータ」
♪ニーノ・ロータ
ヌーヴェル・ヴァーグ再来でしょうか!?

ありふれた会話やありふれた日常のくりかえし。
20万回の瞬きで綴られたジャン=ドゥーの自叙伝には
選び抜かれた一言一句がちりばめられていることでしょう。
そこには本当に伝えたい言葉=気持ちの宝石箱かもしれません。
*追記*
ジャン=ドゥー役にジョニー・デップ自ら監督に申し出ていたそうですね。
ジョニー・デップはどんな風に演じたのか観たかったなぁ。。

原題:Le Scaphandre et Papillon
原作:ジャン=ドミニク・ボビー
監督:ジュリアン・シュナーベル 脚本:ロナルド・ハーウッド
出演:マチュー・アマルリック エマニュエル・セニエ
マリ=ジョゼ・クローズ アンヌ・コンシニ
2007年 フランス/アメリカ 配給:アスミック・エース・エンタティメント
左目だけの視野で何が見えますか?
この映画のカメラアングルは出演者ではなく、
風景でもなく、左目の目線・視野だけなのです。
初めは戸惑ってしまいますが、
だんだんジャン=ドゥー(マチュー・アマルリック)と
同じ目線でストーリーと対峙することが出来ます。

人が生きている証とは・・・
自分のカタチある姿。
言葉を発すること。
それともウチなる心、感性なのか。
フランス版ELLE誌の編集長だった
ジャン=ドミニク・ボビー(ジャン=ドゥー)が42歳の時に脳梗塞で倒れ
ロックト・インシンドローム(閉じ込め症候群)という
耳慣れない病気にかかってしまう。
骨格筋が麻痺して自由が利かない体となり、
唯一、左目の瞬きだけが機能する。しかし意識は鮮明。
病気の原因は定かではないそうですが、
日本の3大死因とされている脳卒中のひとつ。
他人事とは思えない病気の1つです。

自由の利かない身体は潜水服を着たようだと表現する
ジャン=ドゥーは、さすが雑誌の編集長!と圧巻。
気が遠くなるような左目の瞬きで言葉のコミュニケーションを取る
懇親的な言語療法士アンリエット(マリ=ジョゼ・クローズ)に
プロフェッショナルを超えて深い人間性を感じました。
彼女が読み上げるアルファベットのイントネーションが
映画を観終わった後もずっと耳に残っているのです。

ジュリアン・シュナーベル監督はこの作品を
「死と向き合うことができるようにあなたを助ける道具」と
インタヴューで答えています。
自分が自分の死を迎え入れるための教本となり
いつも傍にいる愛する家族と、やり直すことのできない“今”が
どんなにかけがえのないものかを再認識させてくれました。
失う前に大切にしたいですね。
辛くて悲しい闘病生活の中に、妄想や想像力で光を見出してゆく
ジャン=ドゥーの生命力にも勇気づけられました。
映画で使われている音楽が私好みで監督と趣味が合うかも☆
♪ヴェルヴェット・アンダーグラウンド
♪「大人は判ってくれない」
♪「ロリータ」
♪ニーノ・ロータ
ヌーヴェル・ヴァーグ再来でしょうか!?

ありふれた会話やありふれた日常のくりかえし。
20万回の瞬きで綴られたジャン=ドゥーの自叙伝には
選び抜かれた一言一句がちりばめられていることでしょう。
そこには本当に伝えたい言葉=気持ちの宝石箱かもしれません。
*追記*
ジャン=ドゥー役にジョニー・デップ自ら監督に申し出ていたそうですね。
ジョニー・デップはどんな風に演じたのか観たかったなぁ。。

原題:Le Scaphandre et Papillon
原作:ジャン=ドミニク・ボビー
監督:ジュリアン・シュナーベル 脚本:ロナルド・ハーウッド
出演:マチュー・アマルリック エマニュエル・セニエ
マリ=ジョゼ・クローズ アンヌ・コンシニ
2007年 フランス/アメリカ 配給:アスミック・エース・エンタティメント


